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猫背から生首まで
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最初に小説というものを書いたのは中1の時だったけれど、ちゃんと記録に残してある一番古い作品って多分これだったと思います。
今読み返すとゆるふわっぽくてなんかむず痒い…
2007年6月、離婚する1ヶ月くらい前に書いたやつです。
長崎県島原半島の端っこで、海っぺたに車停めてガラケーでちまちまメール送信画面に打っていたことをよく覚えています。


「螢」

 太陽くんの夢を見た。内容はよく覚えていない。でも、水があった気がする。あとは後ろ姿。虫眼鏡。断片的にしか思い出せないのはいつものことだ。上手く現実を直視出来ない私の性格が顕著に出ていると思う。
 太陽くんと知り合って、もう随分経つ。まだ二人とも学生だった頃、ずる休みをした日の路面電車の中で初めて彼を見た。学生服を着た彼は、同じくセーラー服を着た私に親近感を覚えたのかも知れない。声は向こうから掛けて来た。適当な駅で降りて、日が暮れるまでくだらない話をした。
 目が覚めたのは正午過ぎだった。遮光カーテンの向こう側ではとっくに世界が始まっている。取り残された、とは思わない。ごくろうさま、とは思うけれど。
 夢の報告をしようと思い、太陽くんに電話をした。太陽くんは"不真面目な"会社員だ。私から掛かってきた電話を一度も取り損ねたことがない。
「もしもし」
「もしもし」
 低く穏やかな声に、ひどく安心する。
 強がっているつもりはないが、私は今の状態にもしかしたら物凄く焦っているのかも知れない。職は無く、恋人も配偶者も無く、連絡が取れる友達は皆無、親のすねをかじって引きこもり、才能も無い。
「自由は幸せなことだよ」
 いつか太陽くんはそう言ったけれど、結局はただの甘えなのだ。そしてそんな自分を改めようとしないのは、自分が可愛いから。楽をしたいだけだから。ぬるま湯から抜け出すのが怖いから。それに尽きる。焦っているのは、このまま、腐った人間のまま一生を終えるのではないかということ。
「夢を見たの」
「何の夢?」
「太陽くんの夢」
「へえ」
 太陽くんは感情をあまり外側に向けない人間だ。よく「へえ」と言う。興味が無いのかも知れない。でも、私はそれが嫌いじゃない。
 私たちは昔同じ細胞だったのではないか、とたまに思う。私と太陽くんはよく似ている。顔が、とか、性格が、とか具体的なものではなくて、ただ何となく。強いて挙げるなら生き方が。
 私と太陽くんは恋人も作らずにふらふらしている。
「作れない訳じゃない」
 と太陽くんは言うし、私もそうだ。「作れない」のではなく「作らない」のだ。他人と近付き過ぎるのが怖い。まあ実際はそんなに大袈裟なものでもないのだが、他人のことで気を揉んだりするのが面倒臭いのだ。
 面倒臭い。それが一番簡単で、的を得た答えだと思う。
 似た者同士の私たちは、お互いを「恋人」だとは思っていない。買い物にも食事にも出掛けるし、キスもセックスもする。心もとない時には手を繋ぐ。不安に押し潰されそうな夜には抱き合って眠る。でも「恋人」が持つ権力――浮気しないで、とか、結婚しようね、とか、未来の約束とか――は持たない。束縛をする気が無いと言った方が良いのかも知れない。かと言って「友達」ではない。「兄弟」とも違う気がする。よく分からない関係なのだ。

「ねえ、ホタルを見たくない?」
 夢の話をしたあと、ネコの発情についての考察を披露していたら、唐突に太陽くんが言った。太陽くんになら話をぶった切られても許せるのは何故だろう。互いの感情がそこに存在しないからだろうか。
「ホタルなんてどこにいるの?今二月だよ?」
 受話器の向こう側で太陽くんが静かに笑ったのが分かった。口の端を少しだけ持ち上げ、にやり、と。悔しいので私も笑ってみる。久し振りに顔の筋肉を動かしたので、頬が攣りそうになった。
 翌日、私たちはホタルを見るために高速道路を走っていた。"不真面目な"会社員である太陽くんは「父が危篤で」とずる休みをしたらしい。太陽くんの家は母子家庭なのに。
 RADIOHEADを入れた私のMDはところどころ音飛びしていて、車内は変に落ち込んだ空気で満ちていた。私も太陽くんもあまり口を開かなかったが、悪い雰囲気ではない。これくらいの距離が心地良いのだ。それを理解してくれる人間を、私は今のところ太陽くんしか知らない。
 日が暮れ始める頃、ようやく目的地に着いた。私はそれまでどこに向かっているのかも知らされていなかったのだが
「昔おばあちゃんの家があったんだ」
 という山の奥地の畑のど真ん中で車は停まった。車を降りて体を伸ばすと、背骨がばきばきと鳴った。吐く息は白く、空気はとても冷たい。清潔な感じがして気持ちが良かった。
「ごめん、ホタルなんて嘘」
 小さな声で太陽くんが言う。何を今更分かり切ったことを言っているのか。
「うん、知ってた」
 笑いながら振り向くと、太陽くんは赤と紺が混じりあった空を見上げながら泣いていた。夕日の所為か、顔は真っ赤だった。
「例えば、例えばさ、『止まない雨はない』とか『春が来ない冬はない』とか言ったりするだろ。でもそれって本当なのかな。ずっと降り続ける雨も、春が来ない冬も本当は存在するんじゃないのかな」
 太陽くんの真意が見えずにしばらく突っ立ったまま動けないでいると、遠くで「夕やけこやけ」のメロディーが聴こえた。空は徐々に暗くなり、妙な寂しさが心臓を締め付けて行く。
「それを信じて生きるのはいけないことなのかな、それに縋って生きるのは悲しいことなのかな」
 太陽くんの涙を見たのは初めてのことだった。私はただ何も出来ず何も言えず、突っ立っていた。
 それはつまり太陽くんの生き方そのもので、私自身が目を背けて来た私の生き方でもあった。現実を直視出来ない私はそんなことを考えたことすら無かったけれど、きっと太陽くんは不安だったのだ。私よりずっとずっと繊細に出来ているのだろう、太陽くんは。男の子が泣く姿を見たのも初めてだった。
 ひとしきり泣いたあと、太陽くんは無理矢理笑顔を作って
「帰ろう。ごめんこんなところまで連れて来て」
 と私の手を取った。見上げた横顔は、もういつもの太陽くんに戻っていた。
「夏にはちゃんとホタルが見えるんだよ。また夏に見に来よう」
 私は頷いて返事をする。
「あ」
「あ?」
 運転席に乗り込みながら、太陽くんは私の方を見た。腫れぼったい目が痛々しかった。
「もしかして初めてじゃない?そんな約束したの」
「そうだっけ」
 私たちの関係は近付いたのだろうか、遠ざかったのだろうか。

「生きることってさ、そんな簡単なことじゃないじゃない。死のうと思えばいつだって死ぬことは出来るし、いくらでも逃げ道はあるのに、『ちゃんと生きよう』『こう生きよう』と思って生きることは難しいんじゃないかな。誰かに決められるものでもないし、自分が良いと思うならそれが正確なんだよ。後悔したらやり直せば良いんだよ。生きているうちはやり直せるんだからさ」
 昔どこかで誰かに聞いたセリフと同じような言葉を太陽くんに捧げていたら、まるで自分自身に言い聞かせているようだと思った。太陽くんは口の端を少しだけ持ち上げて
「ありがとう」
 と言い、私たちは来た時と同じ道をゆっくりと帰った。

 車内では相変わらずRADIOHEADが音飛びをしている。来た時よりもほんの少しだけ饒舌になった太陽くんは
「トムヨークも粋な歌い方するね」
 と穏やかな口調で呟いた。
 帰ったら、二週間振りに部屋の掃除をしよう。気力が湧いたら求人誌を買いに行こう。湧かなかったらもう少しモラトリアム期間を満喫しよう。生きていればどうにかなるさ。出来ることからすれば良い。トムヨークだって生きているし。太陽くんだって生きている。

 高速道路の高い塀の向こう側にはちらちらと街の灯りが見える。
「ほら、ホタル沢山いるよ」
 そう指差すと太陽くんはばつの悪そうな笑みを浮かべ、
「へえ」
 と言った。

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最近私が撮る写真の大半はある景色の中に女の子がいてそれを一つの情景として切り取るものが多いのですが、こういう写真って相手ありきだから私一人じゃ絶対作れないんです。
セルフポートレートとして完全に一人で撮ることもあるけど、やはり手の届かないところが多くて、今は誰かを撮るのが楽しい。
その「誰か」を見つけるのも、やっぱり私一人の力じゃ限界があって、もともと知り合いで撮らせてもらった子の友達とか、知り合いの知り合いとか、思いがけずに広がったつながりで私の写真が成り立っていたりするわけです。

昔は人間嫌いに近くて、誰のことも信用できなかったり、逆に誰かと近くなり過ぎて上手くいかなかったり、ひととの距離をはかるのが本当に下手くそでした。
でもある程度大人になって変に達観してしまったというか、いい意味で人間関係に過剰な期待を抱かなくなったので、その分気軽に(というのもおかしいけど)色んな人と知り合う機会が増えました。
おかげで私の写真フォルダーはかなり潤っています。
でももっと潤いたい! いっぱい写真撮りたい!!

色んなひとと色んな場面で写真を撮るというのは本当に未知数で、何が生まれるかその瞬間になるまで全然予想が付かないんです。
今はそれがすごく楽しい。
周りのひとに恵まれているんだなあと最近よく思います。
環境って大事だね。






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自撮りをすると大体同じ角度、同じ表情で毎回うつってしまうのはなぜだろうか。














最新(2/5朝)の自撮り



鏡越し



枕を抱いて(すっぴん)



野外で



カメラを持って




ずっと自分の顔ばっかり見てたら気持ち悪くなりますね!
ゲシュタルト崩壊するのかな。

昔は自分の顔が大嫌いだったけど、最近はそこそこ好きになってきた。
ほどよくモテるレベルの軽度のブスに近付いてきたのではないかと思う(全くモテないけど)。
昔から鼻がぺっちゃんこで口にしまりがなくて目が離れてるのがコンプレックスだったけど、この年になるともうコンプレックスとかどうでも良くなってくる。
整形でもしない限り今更どうにもならないのだから、化粧で誤魔化すなり地肌を磨くなりしないとこの先どんどん劣化していくばかりだ。
そう、今あるものを最大限に愛して手入れをすれば、そこそこのものになるのです。
今更男に媚びても仕方ないし、子持ちだし、再婚の予定もないし、完全な自己満足だけど、自分で一番満足出来る顔になれたらいいなと最近よく思います。

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 猫背ちゃんは名前の通り立派な猫背だった。猫もびっくりの正統派猫背。しなやかなその曲線は、すれ違う人たちを釘付けにした。その町に猫背ちゃんにかなう猫背はいなかった。猫背ちゃんは学校から帰ると毎日飼い猫の「えんがわ」に猫背のレクチャーをした。一人っ子の猫背ちゃんにとってえんがわは唯一心を許せる相談相手だった。
 時は過ぎ、猫背ちゃんは進学で町を離れることになった。といっても隣の県だし、電車で一時間もあれば通える距離だ。猫背ちゃんはえんがわと離れるのが寂しくて実家から学校に通おうとしたが、ちょうどそのタイミングで猫背ちゃんの母親が再婚をし新しい父親が家に住みついていたため、猫背ちゃんはやむなく家を出ることとなった。1DKの狭いアパートにえんがわは連れて行けなかったので、母親に世話を頼んだ。新しい父親と二人で幸せそうな顔をした母親を見るのは悪い気持ちはしなかった。
 入学式の日、猫背ちゃんはびっくりした。猫背ちゃんレベルの猫背がそこらじゅうにごろごろいる。むしろ猫背ちゃんなど歯が立たないくらいの猫背もたくさんいた。猫背ちゃんは自分の無知さにくらくらした。井の中の蛙とはまさしくこのことだ。猫背ちゃんは落ち込み、毎週末は実家に帰ってえんがわに愚痴を吐いた。そのたびに猫背ちゃんの猫背には磨きがかかっていった。えんがわは何も言わずに話を聞いてくれた。猫背ちゃんにとってえんがわだけが生きがいだった。もう猫背なんてやめようかな、そう思っていた矢先だった。
 猫背ちゃんの前に猫背くんが現れた。猫背くんは猫背ちゃんの最も理想とする猫背の形をしており、猫背くんの背中を見るたびに心がときめいた。これを恋だと気付けないほど猫背ちゃんも疎くはなく、毎日猫背くんの背中を目で追いながら過ごしていた。週末も実家に帰ることは少なくなり、学校に行って猫背の研究をすることが増えた。猫背くんも毎週学校に出てきていたので、二人が仲良くなるのにそう時間はかからなかった。
 猫背ちゃんと猫背くんの身長差は約十センチ。猫背くんと猫背ちゃんが背中を丸めて歩いていると、学校中の生徒たちが振り返る。それほどに二人の猫背は完璧だった。一人でいるときよりも、二人でいるときの方が猫背が際立って見えた。お互いに欠点を上手くカバーし合っているからだった。猫背ちゃんと猫背くんはいつも顔を近付けてごにょごにょとしゃべった。二人にとってそれが一番幸せな時間だった。
 卒業間近になった一月の寒い日、母親から猫背ちゃんの携帯電話に連絡が入った。どうやらえんがわの体調が良くないらしく、もう先は長くなさそうだという。えんがわはその年で十八歳になっていたので、猫としては大往生であった。物心ついたときからそばにいて、猫背ちゃんの話を聞いてくれていたえんがわの死が近いことを受け入れるのは苦痛以外のなにものでもなかったが、猫背くんに話をすると「急いで実家に帰ろう!」と言って猫背くんの運転する車で実家まで送ってくれた。えんがわは猫背ちゃんと猫背くんの姿を見て「にゃあ」と鳴き、それからしばらくして静かに息を引き取った。猫背ちゃんはえんがわを抱いてわんわん泣いた。その姿を見た猫背くんは、寄り添うことしか出来なかった。
 その夜、結構な量の雪が積もっていたため、猫背ちゃんと猫背くんは実家に泊まることにした。母親も新しい父親も猫背くんの猫背をたいへんよく褒めてくれ、猫背くんの人柄も気に入ってくれたようだ。猫背ちゃんと猫背くんはかつて猫背ちゃんの部屋だった二階の四畳半の部屋に布団を敷き、手を繋いで眠った。ヒーターを消すと布団から出た顔が凍りつきそうになるほど寒い夜だった。猫背ちゃんはえんがわの夢を見た。「もう心配せんでええよ、あんたの猫背は世界一やで!」とえんがわは笑っていた。明け方目が覚めると、涙で顔が凍っていた。それをぺろぺろと舐める感触があった。これはえんがわだと思った。そのまま猫背ちゃんはまた眠りについた。
 翌朝、猫背くんの運転で学校がある町へ帰る途中、猫背くんは昨日見た夢の話をしてくれた。猫背くんの夢にもやはりえんがわが登場して、「二人で宇宙一の猫背目指してや!」と言われたと笑った。そして家に帰り着き「一緒に猫背で幸せになろう」と猫背ちゃんにプロポーズをした。猫背ちゃんは泣きながら「はい」と返事をした。
 猫背くんは今、完璧な猫背を作るためのプロテクターを作る会社でデザインをしている。猫背ちゃんのお腹には双子の猫が宿った。出産予定日は奇しくも一月だ。妊婦の猫背ちゃんはより一層背中を丸め、猫背くんの帰りを待っている。えんがわはもう夢に出てきてはくれないけれど、えんがわが褒めてくれた猫背はまだまだ健在だ。




「りんぱ」「まぐろ」「猫背」三部作終わり。
なんかよくわかんないけど最後いい話になったからいいや…

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むかしむかし、私がまだ名古屋に帰ってきたばかりのころ、オレンジ色のMのつく出会い系で知り合った女の子がいた。その子の彼氏はバンドでギターボーカルをやっていた。私とその子は似たような音楽が好きで、何回か一緒にライブに行って仲良くなった。当時好きだったロキノン系のバンドだ。その子は彼氏のことが大好きらしく、ライブの開演時間までずっと彼氏とそのバンドの話をしていた。私は大して興味がなかったけど、とりあえずふんふんと話を聞いた。何回目かのライブの帰りに彼氏がその子のことを迎えにきて、「良かったら今度ライブ観に来てください!」とデモCDとフライヤーを渡してきた。デモCDは聴かずにずっと本棚の上に置いてあった。その次の月だったか次の次の月だったか、仕事帰りに思い出してふらっとライブを観に行った。彼女の姿はなく、お客さんもそうたくさんは入っていなくて、4組くらい出ていたバンドのどれもがへったくそだった。貴重な時間を無駄にしたと思いながら帰ろうと思ったとき、ギターボーカルの彼が近付いてきて「来てくれたんだ!」とか馴れ馴れしく声をかけて来たものだから帰れなくなり結局最後までそこにいた。そしてなぜかバンドのメンバーを紹介され、よくわからないまま全員とマイミクになった。その後、そのバンドのベースの人からしょっちゅうサイト経由でメールが来るようになった。当たり障りのない返事をしていたけれど、それが相手にはツボにハマったらしく、「今度お茶しよう」「飯食いに行こう」とやたらしつこく誘われるようになった。正直私もベースの人はバンドの中で一番好みの顔をしていたので、一回くらいならいいかと思い昼間に会ってごはんを食べた。そのあとカラオケに行き襲われかけたが、ちょうどその日は生理2日目で笑えないほどダサイ生理用パンツを履いていたので頑なに死守した。それがベースの人の心に火を点けたようで、それから一日20通近くメールが来たり、駅で待ち伏せをされたりした。ちょっとめんどくさくなってきたので友達だった彼女にそのことを話すと、同時期にその子もベースの人に同じようなことをされていたらしく「キモいんだよビッチ」という言葉を吐かれた。それを最後に彼女からのメールは途絶えた。どうやら彼女はギターボーカルの彼と別れてベースの人と付き合おうとしていたところらしかった。バンドをやってるひとなんてきっと彼女が沢山いて毎晩違う女の穴に突っ込んでオラオラ言ってるんだろうなと思っていた私はそれほどがっかりもせず、携帯電話ごと替えて番号もアドレスも変えた。オレンジ色の出会い系も退会した。待ち伏せされていた駅はなるべく使わないようにして、早足で毎日歩いていた。ベースの人によく似た背中を見つけた時は、全力で反対方向に向かって走った。その後、何年かして偶然ギターボーカルの彼と全然違うバンドのライブで再会した。バンドは解散して彼は親の会社を継ぐ準備をしているのだという。結婚もする予定で、結婚相手のお腹には4ヶ月になる赤ちゃんがいると言っていた。その相手はもちろん私の知っている彼女ではなかった。少しだけ気になったのでベースの人の話を聞いてみた。するとギターボーカルの彼は「あいつおかしくなっちゃったんだよ。わけわかんない宗教にハマったかなんかで今は連絡取ってない。弟は自殺したって聞いた。もともと感情の起伏が激しいやつだったしなあ…」と表情を濁した。それが今から4年くらい前の話で、今日たまたま聞いていたゆらゆら帝国のこの曲を聞いて思い出した。7割フィクション、3割くらいノンフィクションの話。

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1/26~2/1までのげんぱつ

1/26(土)
休みだったので娘と本屋とか行った。
途中で雪が降ってきて寒かった。



パーカー PEACE NOW
スカート BLACK PEACE NOW
タイツ tutuanna


1/27(日)
昼まで寝てた。
昼からmozoに行ったりした。



ワンピース HELL BUNNY
ブラウス ブルーローグ
カーディガン ユニクロ
タイツ PEACE NOW



コート着た。もこもこ。

コート PEACE NOW
帽子 F.i.n.t
マフラー ジャーナルスタンダード


1/28(月)
マリナちゃんと撮影した。



ワンピース エミリーテンプルキュート
ブラウス F.i.n.t
カーディガン ユニクロ
タイツ グリモワール


1/29(火)
出勤!
娘が熱出したので病院行ったらインフルエンザB型だった…



ワンピース axes
ブラウス ブルーローグ
カーディガン ユニクロ
タイツ tutuanna


1/30(水)
出勤!
帰りにNOVAビルでセール見たけど閑散としてた。



ベスト MIHO MATSUDA
スカート MIHO MATSUDA
ブラウス デンジャラスヌード
カーディガン ユニクロ
タイツ 一昨年大中で買ったやつ


1/31(木)
出勤!
働き過ぎて背中がいたい。



ブラウス BABY,THE STARS SHINE BRIGHT
スカート イノセントワールド
カーディガン スイマー
タイツ tutuanna


2/1(金)
休みだったので昼まで寝て一歩も外に出なかった。
一日中母があかのれん(しまむらより安い衣料品店)で買って来てくれた7割引のグルーミーの上下を着てた。



上。派手…



下。田舎のDQNがよく履いてそうなディティール。


なんか今週はつかれた。

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今日でこの日記を始めて1ヶ月が過ぎました。
すぐ飽きるだろうと思っていたけどなんとか1ヶ月続けることが出来たので嬉しい。
次は3ヶ月坊主にならないようにがんばろう。


今日読んだ漫画はこれだ!



南Q太「ひらけ駒!」8巻


中学生の頃、CUTiE comicという漫画雑誌があって、今のフィールヤングとかエロティクスFとかあんな感じで大好きだったのですが、高校生の頃に廃刊になってしまいました。
CUTiE comicを読んでいた中学生の時に出会った漫画家さんで今でも好きなのがこの南Q太(敬称略)。
あとはやまだないと、小野塚カホリ、かわかみじゅんことか。
朝倉世界一とか黒田硫黄とか安野モヨコとか山本ルンルンとか鈴木志保とか、かなり豪華なメンバーが執筆していて結婚するまで全号捨てずに持っていたのですが、引っ越しのドタバタとかでいつのまにか家から消えてなくなっていました。
中学生の頃に好きになった漫画は今読んでも面白いと思うし大好きだし、あの頃と私の中身はあんまり変わってないんだろうなと思います。

南Q太作品は「夢の温度」が一番好き。
私の兄萌えを発症させたのはこの漫画です。
中学生のはる(妹)と高校生のあき(兄)、兄の担任で恋人の町子。はるに想いを寄せる岩倉くん。
田舎の小さな町で起こる淡い恋の物語。
それまでこの人が描く作品って性描写がかなりあって、それはそれで好きだけどこの作品にはそんなに無くて。
そのかわりにちょっとずつ近付いていくドキドキとか、切なさ、緊張、もどかしさとか、もうたまらんのです。
今でも読んでドキドキします。

そんな作品を描いていた人が、今なぜかモーニングで将棋漫画を描いている。
これは物凄いことです。
最初本屋で見かけた時は、「えっ、将棋?」って二度見しました。
しかも「ひらけ駒!」なんていうダジャレみたいなタイトル…
でもこの漫画の本質は将棋にあるんじゃなくて、将棋を通して成長していく息子と母の物語なのです。
多分これを中学生の時に読んでも面白さが分からなかったと思う。
今この年齢になって、娘がいて、親になったからこそわかる面白さ。
私は将棋全然分からないし、暗号みたいな文字が並んでいるところは飛ばして読むことも多いけど、やっぱりこの人の描く漫画が好きだなあと思えます。

最新刊の8巻では、主人公の宝が大きな決断をします。
それを近くで見ていながらも何も出来ずもどかしい母。

「ほうっとくことです 大丈夫ですよ
 強くなる子は勝手に強くなります
 ほうっておきましょう」

母が通う将棋教室でプロの棋士に言われた言葉。
手を出さず、口を出さず、ただ見守ること。
わかっていながらほうっておけない親心。

これ絶対中学生の私には理解出来なかったです。
今はよくわかる。
うちは基本的にほうっておくことが多いのですが、それでも娘の動向は気になります。
それであれやこれや口出して「もういい!」と言われることもあります。
親は心配なんだよ…
あんまり親らしいことをしてこなかった私でさえ毎巻泣いてしまう親子の話。
今回はあとがきがぐっときました。
やっぱり何事も続けることが大事ですね。
日記がんばろう…


久しぶりに長々と書いてしまった!
働き過ぎて背中が筋肉痛だよ。
明日明後日は休みなので家から出ません。

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プロフィール
HN:
原発牛乳
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1984/09/21
職業:
おかあさん
趣味:
おひるね
自己紹介:
かわいい女の子の写真を撮ったり行き過ぎた妄想を小説にしたりしています。
名前はアレだけど別にこわい人じゃないです。
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