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猫背から生首まで
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これも1000文字小説に投稿した作品。
多分そのサイトに投稿した自分の作品の中で一番評価が高かったやつ。
因みにユウという名前は当時好きだった男の子の名前です(痛い)。
2010年5月に書いたらしいです。


「死体ごっこ」

 チョコレートの香りが口の中いっぱいに広がって、私は血まみれなのに思わず笑ってしまった。空は突き抜けるように青く、雲は一つもないのに風は冷たくて、
「絶好の死体日和だね」
 とユウは言った。私はうなずく。笑いが止まらない。
 大好きなユウが作ってくれた血糊で私は真っ赤っか、恐らくユウも私と同じかそれ以上に赤い。狭いベランダにレジャーシートを敷いて、鍋いっぱいの偽物の血で体中を汚した。
 この遊びを見付けた時、私たちの間に流れていた怠惰な空気や負の感情が一切拭われた気がした。溶かしたチョコレートに食紅を混ぜるだけ。血糊の完成。こんなに簡単なことなら早くやれば良かったね、って私たちは何度も言い合った。
 まだ少し温かい血糊を手のひらに取り、べたべたと体中にくっつける。その様子を室内に置いたビデオカメラで撮影する。それだけの遊び。何も関係の無い人が外から見れば、異常事態に驚くかも知れない。しかしここは高層団地の八階で、高い柵がベランダを覆っている。下からは覗けないし、近くにはここより高い建物が無い。お隣さんは空家だ。こんなチャンスはまたとない。
 休みのたびに、私とユウは血糊を作って死体ごっこをした。局部的に、例えば左腕や脚の間や頭や心臓の辺り、そこだけに血糊を落としてリアリティを追求し、本物の死体により近付ける。その繰り返し。
 血まみれのユウを見ていると、本当に死んでしまったような気分になって涙が出て来る。真っ赤な私が血の涙を流してユウに縋り付くと、意地悪なユウはぴくりとも動かずに死体になりきる。
「ユウ! 起きて! 死んじゃいや! 私を置いて行かないで!」
 迫真の演技だ。ユウは勢いよく笑い出し、強い力で私を抱き寄せて、より赤くなった私たちはベランダに寝転んで空を見上げる。死体ごっこをする時のキスの味はいつもチョコレートだ。唾液と血液とチョコレートがごちゃまぜになって、最高に気持ちが良い。
「死ぬ時もこんなに気持ちが良かったらいいのにな」
「やっぱり痛いのかな。苦しまずに死にたいね。今みたいに楽しい気分のままでさ」
 真っ赤な顔が近付いて、唇にチョコレート味が再び降りる。ビデオのテープが切れる音が聞こえると、私たちはそのままセックスをした。冷たい風が体中を撫でて、ばかみたいに青い空に赤い血はよく映えている。目を閉じるとチョコレートのにおいがした。
「このまま死んでもいい。死にたい」
 そう言ったらユウは私を殺してくれるだろうか。手のひらを首筋にあて、そのままゆっくりと力を込めて行き、事切れた私はユウの腕の中でだらしなくしなる。
 そんな想像をしながら、真っ赤な顔に手を伸ばしてキスをせがんだ。チョコレートが唾液で溶ける。私は甘い死を迎えた。

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告知だよ!



6月に展示をさせて頂くことになっているキワマリ荘でこんな面白い企画展が行われるそうなので、ちょちょいっと参加しちゃおうかなと思っています。
今回は過去に撮った写真(キワマリ荘で撮影したマリナちゃんの写真とゆりゆりゆりゆり写真)を持って行く予定です。
昨年12月にクリエーターズマーケットに参加した時に展示したものですが、今回出すゆりの写真は開始30分くらいでほぼ売れてしまったやつなので、クリマに来てくださった方も是非!

ゆりの写真は30枚の組写真なので、全部まとめていつかどこかで展示出来たらいいなあと思っていたのですが、まさかこんなに早くその機会が訪れるとは…
お持ち帰り可能な小説も書けたら持って行きます。
書けなかったらお察しください。

今回の企画展はかなり面白いものになるのではないかと勝手に予想しています。
誰でも持ち込み可能でジャンル問わず何でもアリ、なんてきっとキワマリ荘でしか出来ないです。

犬山は名古屋から特急で30分くらいです。
急行でも同じくらいの時間で行けます。
ちょっと足を伸ばしてみるなどしてみたらいかがでしょう!(ねむくて日本語崩壊してる)

企画展は1日からですが、私は3日に搬入の予定なので、3/3~31までの展示です。
3日と31日は搬入と搬出でキワマリ荘に行くので挙動不審なげんぱつさんの姿が見れますよ…
その他にもふらっと遊びに行くかもしれないです。
ツイッターで随時呟いておりますので、よかったらチェックしてみてくださいな。

楽しみだけど3日までに準備終わるのかな…(主に小説)
がんばろう…

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土曜日にみゆたんとお写真撮ってきました。



みゆたんが作ったチョコ文字。
げんぱつが多少無理がある…




こんな感じで使いました。




セーラー服は永遠のテーマだなあ、としみじみ思う28さい。


この日撮ったのは個展用の作品です。
今回6月にキワマリ荘でやる個展は2種類あって、ひとつは私個人の「写真10枚と小説1編」で構成された10作品を展示した個展、もうひとつはみゆたんの個展。
みゆたんの個展には写真撮影という形で私も参加しています。
なので、キワマリギャラリーのAもBもげんぱつの写真が展示されるわけです。
がんばろう…(色々なことが終わってない)。

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私にはきょうだいがいません。
28年間一人っ子として生きてきて、一番欲しかったものはお兄ちゃんです。
優しくて甘やかしてくれるお兄ちゃん。
誰よりも頼りになる、強くて引っ張っていってくれるお兄ちゃん。
でも特殊な性癖があるために女性にモテないお兄ちゃん。
気付いたら男の人しか好きになれなくなっていたお兄ちゃん。
そんなお兄ちゃんとの妄想を日々寝る前にしています。
気持ち悪いなと自分でも思います。
でもこのお兄ちゃんがいないと私の精神状態は保てないのです。
そんなお兄ちゃんとの妄想を今回は勇気を出して書き出してみようと思います。
(Twitterでかにちゃんがやってる「妄想彼氏」のパクリです、ごめんかにちゃん)


「お兄ちゃんと私 ~お兄ちゃんが恋人を連れて来た!編~」

私「ただいまー」
兄「おかえりー」

私(あ、誰かいる…)

兄「あのさ、今日ちょっと付き合ってる人連れてきたから」
私「えっお兄ちゃん彼女いたの!?(がーん)」
兄「いや、彼女っていうかなんていうか」

兄恋人「あっ、こんにちは、げんぱつちゃんね。タマっていいます」
私(えっヒゲ生えてる…)

兄恋人「タマは金玉のタマよぉ~よろしくね☆」
兄「しょっぱなから下ネタ飛ばすなや…ドン引きしとるやろ」
私「えっお兄ちゃんえっ」
兄「うん、そういうことなんだ。今まで黙っててごめん」
兄恋人「



だめだここまで書いて自分で恥ずかしくなってきたやめよう…
こういう妄想をリアルにしています。
因みにお兄ちゃんは6歳上のそこそこ売れてるエロ漫画家(ロリ専門)という設定です。

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iPhoneに適当に昔聴いてた音楽を詰め込んで全曲シャッフルすると面白い。



不完全密室殺人のあとに



スマプリのOPとかが流れてへんな気分になったり



フジファブリックのこの曲を聴いて懐かしさに胸を打たれていたら



高校時代の黒歴史的恋愛が掘り起こされて絶望感に打ちひしがれたり





2曲連続でなげーよ!(それぞれ7分くらいある)って思ったり



ももクロのテンションについていけなかったり



FLOPPYが流れてほっとしたりします。
iTunesに10000曲以上入っているので、週ごとにランダムで入れていこうかなと思っています。
あと3ヶ月しか使ってないイヤホンが壊れたので修理に出さなきゃいけなくてめんどくさいお…

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2/16~22のげんぱつ

2/16(土)
出勤!



ワンピース mozoの安い服屋で2000円で買ったやつ
カーディガン ユニクロ
タイツ tutuanna


2/17(日)
引きこもってたから写真なし。
漫画読んで寝ての繰り返しだった。
いもむしのようななのちゃん。




2/18(月)
出勤!
月曜日なのによれよれだよ…



ブラウス Amavel
カーディガン ページボーイ
スカート メタモルフォーゼ
タイツ tutuanna


2/19(火)
出勤!



ブラウス Amabel
ワンピース axes
カーディガン ユニクロ
タイツ tutuanna


2/20(水)
ありしゅがちゃんと撮影でした。



ブラウス デンジャラスヌード
ワンピース ヘルバニー
カーディガン ユニクロ
タイツ 幻覚タイツ



ちょっと強そうなおれ。


2/21(木)
朝着替えたけど何もやる気が起きずにさぼってしまった…
母と娘の不仲に心を痛めつつひきこもってたよー



ばんごはんを監視するなのちゃん。


2/22(金)
午前中に支所に行くつもりが寝てしまい、12時ギリギリで行ったら「今から昼休みなので13時になったら来て下さい」と言われ心折れる。
その後娘の授業参観に行き、母と娘の不仲の解決策として娘のテレビを買いに行った。



ワンピース MILK
カットソー axes
カーディガン ユニクロ
タイツと靴下 tutuanna


今週はあんまり外から出なかったし2日しか出勤してない。
ダメ人間感ある。

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今日読んだ漫画はこれだ!



沖田×華「ギリギリムスメ」


今日読んだ、って言いながら読んだのは日曜日なのですが、久しぶりに泣いてしまった漫画です。
作者の沖田さんの漫画は今出ている分はほぼ全部持っていて、大好きな漫画家さんです。
ご本人はADHDやLD、アスペルガー症候群と診断されていて、そのことや家族のことを今まで描いていらっしゃったのですが、今回は初のストーリー作品。

看護師をしている主人公は実家を離れ、恋人と暮らしていました。
しかしある日いきなり主人公の恋人は死んでしまいます。
死んでしまった主人公の恋人には娘がいて、主人公はその娘と共同生活をすることになります。
娘のコトハはクールな性格で、あまり子どもらしくない子ども。
主人公はコトハのことが苦手でした。
でも、短い期間ですが二人で生活をするうちに、家族とはまた違うつながりのようなものを見つけます。

あらすじがうまく書けない…
とりあえずコトハの母親がクズ過ぎてイライラします。
コトハの見た目が何となくうちの娘に似ているので、変なところに感情移入してしまったのかも。
これを読んだときにうちの母と娘の関係が上手くいっていなくて、何で私がこんな思いせなあかんのや…と絶望していたので余計にぐっときたのかなと思います。

うまく書けないけど、沖田さんの漫画は不器用だけど優しくて、その種の人々が感じるであろう生き辛さが物凄くリアルに描かれています。
私は本当にこういうのに弱いです。


今回は上手く書けなかったにゃー。
でもこの本は何回読んでも泣けます。

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プロフィール
HN:
原発牛乳
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1984/09/21
職業:
おかあさん
趣味:
おひるね
自己紹介:
かわいい女の子の写真を撮ったり行き過ぎた妄想を小説にしたりしています。
名前はアレだけど別にこわい人じゃないです。
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