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猫背から生首まで
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先週載せた「雪の降った日」の続編です。
これも2010年12月に書いていたもよう。
この頃はホラーちっくなものばかり書いていて、精神的にちょっとアレだったのかなと思います!
でもこのシリーズ好きなので、連作短編集みたいなのいつか作りたいな…


「続・雪の降った日」

 紫色の太陽が教室を照らしていた。乱視用の分厚い眼鏡越しに見る児童たちは皆黒く焼け焦げていて、思わず自分の体を確認してしまったほどだ。私の体に異常は何もなかった。スーツの裾が少しほつれていたけれど、これは大分前からのものだった。切っても切っても糸が飛び出してくる。
「ちゃんと縫わないとだめなんですよ」
 そう言った妻の顔を思い出そうと必死に記憶の回路を辿るが、いつまで経っても妻の顔には目がなく、鼻もなく、口も耳も眉もなかった。真っ平らな顔は黒く塗りつぶされていた。
 私は教卓を離れ、教室の中を歩く。紫色の太陽は黒く焦げた子どもたちを容赦なく照らし、教室の中は物体が焦げたにおいとは別に、ポリエステルの洋服が、髪の毛が、人体が焼けた独特のにおいで満ちている。私が愛する死体のにおいとはまた違う、嫌いではないがあまり受け付けないにおい。
 窓を開けると、紫色だったはずの太陽がじんわりと赤みを帯びているのが分かった。先ほどまで降っていた雪は既に溶け始め、赤紫色となった太陽に照らされ赤い水たまりを作っている。
 深呼吸をした。冷たい空気が肺に満ちると、吐き気がした。耐えきれず、そのまま窓の下に吐瀉してしまう。給食のトマトスープとフルーツヨーグルトが混じった、桃色の吐瀉物がアスファルトの上を汚した。
「先生大丈夫?」
 思わぬ声に胃袋の収縮が大きくなった。大量の血液が吐瀉物の上に落ちる。
「……大木?」
 声の主は大木という児童だった。授業中、お腹が痛いと言って保健室に行ったはずだった。
「お腹は、いいのか?」
 口のまわりを手の甲でぬぐいながら大木に問う。よく見ると大木は大木でないような、妙な違和感があった。
「お腹? 何のこと? それより何でみんな死んでるの?」
 どうやら私の目の前に立っているのは、五年一組の、弟の方の大木のようだ。私が受け持っている兄の方の大木は、弟とは対照的に大人しく真面目で、決して私にこんなくだけた話し方をしない。
「ねえ、何でみんな真っ黒になってるの? 死んじゃったの? ナツキは?」
 ナツキというのは兄の名前だ。大木は私のスーツをつかみ、なんで、なんで、と嗚咽を漏らした。
「お兄さんなら保健室に行ったよ」
 黒い髪の毛に手をのせ、ぽんぽんとたたく。大木は顔を上げ、一気に明るくなった表情で嬉しそうな声を上げた。
「本当!?」
「うん。授業中にお腹が痛いと言って保健室に行ったんだ。だからまだ保健室にいると思う」
 大木は安堵の表情を見せた。
「良かったあー」
 大木は胸に手を当て、大げさに息を吐いた。そして、時間をかけてその表情は歪んでいった。私は男子の割に細いその首に両手をかけ、ゆっくりと力を込める。一体ぜんたい何が何だかわからない、異常な世界で唯一見つけたまともであろう人間に首を絞められて死ぬというのは、どれほどの困惑を招くのだろう。私はとても愉快な気持ちになって、わざと少しずつ力を加えていった。
「……っごぇっ…ぶっ……ぼ……」
 色白の、子ども特有のすべすべした肌が、赤く染まっていく。いつの間にか声を出して笑っている自分に気が付いた。大木の体が力なくしなだれ、赤い顔が白色に戻っても、私は大木の首を絞め続けた。このままひねれば首が取れてしまいそうな気もした。
 手を離すと呆気なく崩れ落ちた。足元に転がった、大木だった塊を見て、私は今日と同じように雪が降った日のことを思い出していた。

 十二年前のことだ。今日のように朝からひどく冷え込んでいた日で、そのとき私はまだ教育実習生だった。卒業した高校で、二週間だけ数学の授業を教えていた。その頃はまだ小学校の教員になるつもりはなく、高校で数学を教えたいと思っていたのだ。
「桜井先生って彼女とかいるんですか? 先生と仲良くなりたいです」
 一人の女子生徒から小さく折りたたまれたメモ紙を、授業を終えて教室を出た直後に渡された。ポニーテールのよく似合う、小柄な、可愛らしい子だった。確かバレー部に所属していて、天野という名前だった。
 実習のレポートを書き、翌日の準備をし、帰ろうとしたときに雪が降ってきた。二十二年間生きて来て、それが初めて見た雪だった。白くはらはらと儚げに舞うそれは、手のひらの上ですぐに溶けてなくなった。ひたすら雪に手を差し出す私の背後で、くすくすと笑う声が聞こえる。天野だった。
「笑うなよ」
 恥ずかしくなって愛想も何もなしに呟いた。天野はまだおかしそうに笑っていた。
 私は昼間受け取ったメモ紙のことを思い出した。それまでは天野のことなど一切気にしたことが無かったし、教育実習の内容で毎日頭が混乱していて、それどころではなかった。メモ紙も、申し訳ないと思いつつ小さく破って職員室のゴミ箱に捨てた。
「先生って、意外とかわいいところあるんですね」
 天野の声はころころと跳ねるようにして鼓膜に届いた。その声は、私の中にあったひとつのつぼみを開花させるのに十分すぎるほどの湿り気を帯びた、美しい声だった。
 私は天野に近付き右手を伸ばした。大きな両の瞳は不思議そうに私を見つめていたが
「傘入れてくれない? 仲良くなりたいんでしょう?」
 そう言うと顔を真っ赤にして嬉しそうにうなずいた。
 ぼたぼたと傘の上に落ちてくる雪の中を、取りとめのない話をしながら歩いた。天野は東北の出身で、小学生のころまでは毎年雪を見ていたという。
「東北の雪はもっとパサパサしてるんです。こっちの雪はなんか、ベトベトしてるっていうか……」
 傘に落ちる雪の音が異常に大きくて、ほとんど聞き取ることは出来なかった。それでも、天野の耳が異常なくらい赤く染まっているのはよくわかった。寒さのせいか、それとも。
 私たちは海岸に沿って歩いた。海は荒れていたが、ねずみ色の空の中を舞う雪が白い波に飲み込まれていく様は、純粋に綺麗だと思った。
「ちょっと休んでかない? あったかいものおごるよ」
 夏になると海の家が並ぶこの辺りの海岸には、使っていない古い小屋がいくつも建っていた。私は時々その小屋の中で一夜を過ごすことがあった。実家に自分の部屋がなかったということもあるが、それ以外に特に深い意味があるわけでもない。波の音だけが聞こえる、明かりも何もない暗い部屋の中で寝転がっていると、今はもう思い出したくないことや、嫌な記憶から逃げ出すことが出来た。無心になって波が打ち寄せる回数だけを数えていれば、小学生の頃のいじめも、母親の失踪も、祖父の自殺も、すべて無かったことに出来た。
 私たちは潮風に当たり錆びてしまった古い自販機であたたかい缶コーヒーを二本買い、小屋の中に腰を下ろした。
「意外と綺麗でしょ? 寒くないし」
 私がそう言うと天野は、はい、とにこにこしながら答えた。缶コーヒーで意味もなく乾杯をして、私たちはまたどうでも良い話の続きをした。雪が当たらないせいか、先ほどよりも天野の声はよく聞こえた。
「先生、今日はなかなか暗くなりませんね」
 今となっては何がきっかけだったかは分からない。その声がきっかけだったのかも知れない。
 言われてみれば、と小さな窓から外を覗くと、雪はいつの間にか止み、紫色の太陽が海を照らしていた。時計を見ると、午後六時を回ったところだった。
 隣に立ち、同じように窓の外を眺めている天野の耳たぶに触れると、思いのほか冷たかった。天野は驚いた表情で一瞬身じろぎをしたが、すぐにすべてを覚悟したかのような顔でゆっくりと目を閉じた。
 首に巻かれたマフラーを力いっぱい締め上げる。両手が私のコートに触れたが、しばらくすると体は芯を失ったようにだらしなく伸びた。閉じていたはずの目は思いがけない裏切りにより大きく見開き、声にならない声が私の名前を呼んでいた。
 生まれて初めて雪を見た日に、私は初めて人を殺した。雪のせいだった、というのはきっと言い訳として通用するものではないだろう。しかし、雪が降らなければ私はきっと天野を殺すことはなかった。
 マフラーを離すと、天野は大きな音を立てて床に崩れ落ちた。捲くれたスカートから突き出した白い脚に、私は興奮を覚えた。もう二度と動かない天野の上に馬乗りになり、頭のてっぺんから足の先まで執拗ににおいを嗅いだ。首筋を舌で舐め上げると、うっすらと塩味のきいた死人の肌の味がした。まだぬくもりの残る天野の膣内を指で掻き混ぜる。私はその行為だけですぐに射精してしまった。
 いつの間にか辺りは闇に沈み、私はその夜、家に帰らず天野の死体と過ごした。死体を抱きしめて眠り、小屋の中に差し込む朝日で目が覚めた。隣で横になっている天野の死体を見ると、私はまたすぐに欲情した。硬くなり始めた体に無理矢理私自身をねじ込み、射精した。閉じた襞の中から精液が垂れてくるのを見て少しだけ我に返り、脚を閉じ、脱がせた制服を死体の上に被せた。
 前日の昼から何も食べていなかったせいか、無性に腹が減っていた。私は天野を食べることにした。小屋に置かれていた斧で頭部、両腕、両脚を切り落とす。細かく切断したあと、持っていたライターであぶって少しずつ口に含んだ。今まで食べたことのない味が脳内を駆け巡り、飲み込むと胃袋の中で暴れるように熱を持った気がした。
 それから私は長い時間をかけて天野を食べた。腹が膨れても構うことなく、口の中に目一杯突っ込み、咀嚼して飲み下した。
 体を全て食べてしまったあと、頭部はしばらくの間部屋の隅に飾っておいた。
「ただいま」
 そう声を掛ければ
「おかえりなさい」
 と返ってくる気がして、大きく目を見開いたままの天野の頭を何度も撫でた。

 足元に転がっている大木の死体を見ても欲情はしないが、さっき吐いてしまったせいもあるのか腹がぐうと鳴った。あれ以来、私は人の味を覚えてしまった。図工室に行けばのこぎりがあるだろう。子どもの肉はまだ食べたことがない。どんな味がするのだろう。
 私は図工室に向かおうと、教室の扉を開けた。廊下には五年一組の児童の頭が転がっており、半分だけ開いた扉からは血まみれの子どもたちが重なって飛び出していた。
 私は高鳴る胸を抑えきれず、扉の中をのぞいた。五年一組の教室はまさに地獄絵図と呼ぶにふさわしく、首の無い子どもたちが様々な方向を向いて横たわっていた。一歩中に入ると血のにおいで鼻腔がぶるぶると震え、喜びを表現した。
 足元の血だまりをぴちゃぴちゃと踏みしめながら教室を一周する。窓のそばに黒い大きな塊が転がっていた。よく肥えたその塊は、五年一組の担任の山田先生のようだった。背中には私のクラスの大木がしがみついていた。私はしゃがんで大木の頭を撫でる。焦げた髪の毛が指に絡まってぱらぱらと床に落ちた。
 その目線の先に、鎌を持った女子児童の死体が転がっていた。名札を見ると「天野」と書いてある。私は首の無い少女を抱き上げ頭を探した。三年生の時に担任を持っていたから、天野の顔は知っている。それはすぐに見つかった。
 十二年前の天野の顔と少女の顔が、今重なる。私は再び腰を下ろし、天野の服を脱がし始めた。


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私が2歳になる前に両親が離婚し、私は母に引き取られたので「おかあさんしかいない家」で育ちました。
父親に会った最後の記憶は小1の台風の日。
お菓子をたくさん抱えた父が雨に濡れてびしょびしょになりながらお菓子だけ置いて去って行った記憶。

それから20年以上が経ち、私は「おかあさんしかいない家」の「おかあさん」になりました。
こんな私ですが家では「おかあさん」と呼ばれています。
すごく頼りなくてすぐ泣いちゃうけど、自分にとって母がそうであったように娘にとって私は唯一無二の存在であるのだなということを思うと、何だかこう…気恥ずかしいというか照れますね。

今となっては「おかあさん」の私ですが、まさか自分が20歳で子どもを持つようになるとも、28歳で小学2年生の娘の母になるとも思っていなかったです。
だけど、多分私はきっとあのとき結婚して子どもを産んでいなかったら(うちは結婚が先でデキ婚ではなかったです)未だにひとりでダメ男の尻を追い掛けてたんだろうなー、と思うと早めに産んでおいて良かったなとも思ったり。

娘も話がわかるようになって、一緒にゲームも出来るしライブにも行ける。
母は時々口出しをしてくるけど基本的には無関心で放っておいてくれる。
今年も家族3人+1匹で仲良くやっていけたらいいな。


昔の写真見てたらこんなのが出てきたので懐かしくなって書いてみました。
一昨年の夏の写真。
私の娘と私の母。



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ピンク














今年もいっぱい写真撮ります。

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日曜日は私がいつも妄想している内容を小説という形で書き出す日だよ!
毎週書けば年間で50本以上の新作が生まれるよ!
やったねげんぱつちゃん!妄想が捗るよ!


「赤い血を流したのは」

 弟の優月が生まれたのは二月のとても寒い夜でした。今にも雪が降りそうな冷えきった夜で、その日も私は血の繋がっていない父の部屋で服を脱がされていました。それは私と父の間で行われる「秘密の儀式」であり、彼が私の父親になってからずっと行われ続けてきたことでした。
 優月が一歳になった頃、中学生だった私は「秘密の儀式」によって子どもを授かりました。父はその日の晩も優しく私を抱きしめ、私の中に射精しました。そして泣きながら「ごめんな」と言い、手を繋いでその日は一緒に眠りました。暗く寒い家の中に、隣の部屋で泣く優月の声が響いていました。
 翌日、私は母と病院に行き、翌週には私のお腹はからっぽになりました。そこにいた命は最初からなかったものとして、今後も触れられることはないのでしょう。優月を抱いた母が忌々しげに私を見て、大きな溜息を吐きます。優月はけらけらと笑っていました。私は病院の淡いグリーンの床をじっと見つめることしか出来ませんでした。
 優月は肌の色が白く、瞳は濃い茶色で睫毛がとても長い、女の子のような、妖精のような、はたまた天使のような、そんな男の子でした。誰からも愛され、母の愛情を一身に浴び、それを当然のことと思って疑わない。ごく当たり前の景色が、優月の周りには流れていました。私はそれとは正反対で、目は腫れぼったい一重だし、睫毛自体があまり生えず、全体的に骨太でもっさりとした印象のどこにでもいる女子中学生でした。実の父親にそっくりだと母によく言われたものです。
 私は優月のすべてが羨ましかった。愛情とは何かを引き換えにしか得られないものだと思い込んでいた私を、優月はどんどん裏切って行きました。無償の愛、と呼ばれるものが、母と優月の間には存在していたのです。そこに私が入り込む余地など到底無く、いつも暗い部屋の隅で膝を抱えて過ごす自分の姿を想像していました。実際にはきちんと私の分のごはんや寝床もありましたし、衣服に困ったこともありません。でも、私の頭の中にいる膝を抱えた少女は、いつまで経っても私の中から消えてくれることはありませんでした。
 優月が小学校に入学してすぐ、母が入院しました。もともとあまり体が丈夫でなかった母は、余命宣告をされベッドの上でよく泣くようになりました。
「優月のこと頼むね」
 そう言いながら死んでいった母の目に、最期まで私の姿は映っていなかったように思います。お母さん、あなたにとって娘とはどんな存在だったのでしょう。母は「秘密の儀式」について薄々感付いていたのかも知れません。秘密が秘密でなくなったとき、母は私を娘ではなく、ただの「女」として認識するようになったのではないでしょうか。
 母の趣味で髪の毛を伸ばし、女の子のように育った優月は、同級生の男の子たちから「気持ち悪い」といじめに遭い、学校に行かなくなりました。大学生になった私は、母の死といじめとで情緒不安定になった優月を慰め、家で勉強を教えたりして一緒に過ごす時間が増えていきました。優月は本当にかわいい。なぜ男の子として生まれてきてしまったのか、神様がうっかり間違えてしまったのではないかと首を傾げるほどに、どこまでも女の子でした。華奢な骨格も、ころころと変わる表情や仕草も、女の私には備わっていないものでした。私は優月にふわふわしたスカートやピンク色のワンピースばかりを着せ、彼を女の子として扱いました。私がなりたかった「女の子」。私がなれなかった「女の子」。それを優月に投影していたのも知れません。
 しかし楽しい時間というものは長くは続かないもので、優月が十二歳になった頃から少しずつ彼の体に変化が訪れ始めました。第二次性徴期。水滴がころころと転がるように可愛らしかった優月の声が、だんだんと曇り始めていきました。初めは良かったのです。大人の女性に近付くと声が低くなる。ほら、私だってそうでしょう? 優月みたいにかわいい声でもう話せないもの。そう言ってなんとか誤魔化していました。しかし優月は見てしまったのです。私が毎月血を流していることを知ってしまった。トイレに鍵をかけておかなかった私が悪いのです。下着を下ろした私と鉢合わせてしまった優月は、てっきり私が病気になったものと思い込んで、その場で大粒の涙を流しました。
「死なないで。私をひとりにしないで」
 そう叫びながら泣く優月の姿はとても艶っぽく、私はドキドキとした興奮を抑えるのに必死でした。優月は、私が母のように死んでいなくなってしまうと思ったようです。優月の肩を抱き、頭を撫でると、首筋からほんのり母と同じにおいが香った気がしました。迷いましたが、私はその場しのぎの嘘をついてまた誤魔化すことにしました。大人の女性には月経というものがあること、優月も近いうちに血を流し始めるのよ、と。
 しかしいつまで経っても優月の脚の間から血が流れることはありませんでした。
 十五歳になった二月の寒い夜、優月は暗い浴室で自分の性器と頸動脈、手首、足首、太ももに剃刀でいくつもの傷を付け、沢山の血を流して死んでいきました。早朝、私が彼の姿を発見した時にはすでにこと切れていて、排水溝に詰まった優月の長い髪の毛には精液が白くこびりついていました。
 ピンク色のワンピースの下で赤黒く変色した優月の性器に私は頬ずりをし、まだ少し熱の残る体を力いっぱい抱きしめます。私は優月のすべてが羨ましかった。可愛かった。でも、頭の中の膝を抱えた少女はずっと優月のことを妬んでいた。私がなれなかった「女の子」になっていく優月の姿が、目障りで仕方なかった。優月を殺したのは私の中の少女でした。
 四十九日が済んだあと、私は二ヶ月間生理がきていないことに気が付きました。父は未だに私との「秘密の儀式」をやめません。お腹の中の子どもはきっと優月によく似た男の子でしょう。
 私の復讐はいつになったら終わるのだろうと途方に暮れながら夕闇に包まれた町の中を歩きます。ふと見上げた春のはじめの丸い月は、とても優しい色をしていました。

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土曜日は今週聴いていた音楽を書き出す日だよ!
因みに8割書き上げていた日記がさっき消えて絶望に暮れているげんぱつだよ!




cali≠gariさんから年賀状来たwwって思ったら6月にある野音での黒服ライブのお知らせでした。
いつも何かとかぶっててcali≠gariさんのライブまだ2回しか行ったことない…
今度は行きたいな。
個展とかぶってるけど/(^o^)\




アーバンを最初に観たライブの対バンがCOSMO-SHIKI(とその他多数)で、そこから新宿ゲバルト、FLOPPY、メトロノーム、GalapagosSと好きになって行ったわけですが、最初は戸田さんのむっつりスケベっぽいとこが好きだったのに今は写楽さんばっかり見てしまう。
あとどうでもいいけど「君は素敵」はいつも「君は素数」に空目しちゃう。




FLOPPYってこれ以外にPVあるのかな…
なんでこんなしっかり前が見えてない(FLOPPYでもGalapagosSでも)ひとのこと好きになっちゃったんだろう。




時代を感じるPV。
体育座りが最高にかわいい。




今日は行き帰りずっとこれリピートして聴いてた。
写楽さんを好きになったのは、あの大きい体を丸めて歌う姿と、あの大きい体からあの可愛い声が出て歌うところというギャップのせいだと思います。




_人人 人人人_
> 突然のプラ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄
この曲は私がV系というものに出会い、初めて好きになった曲です。
5年くらい前かな。
外国の男の子たちが延々キスをするというどうがのBGMとして流れていて、そこから調べて好きになったのです。
その流れでcali≠gariとか聴くようになった。
あの動画未だに探してるんだけど、今はもう見つからない…




冬といえばこの曲。
去年一年間はほとんどART-SCHOOLを聴くこともなくて、あんなに好きだったのに何でだろうと思ったけどやっぱりもう一回聴いてみたら好きでした。
リッキーの声は冬に聴きたくなるね。




最後はやっぱりあーばん!
AXのライブまた観たい…アーバンのライブに行きたい…血文字系の振り付けがんばって覚えたからどっかで発揮したい…


全体的にみんなあんまりお歌が上手じゃない(よこたんを除く)けど、私が異性に求めているのって完璧さではないから、そういう隙というか危うさがあるところに惹かれてしまうんだと思います。

明日は初詣に行ってきます。
ちゃんと初詣に行くの何年ぶりだろう。

あと明日は新作の小説を載せるよ!
お楽しみに!(まだ書いてない)

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金曜日は一週間分のお洋服を淡々と載せていく日だよー!
一週間の中で一番おもしろくないかも知れない…
でも一応何着てたかの記録として残しておこうと思います。
iPhone画質なのと、鏡をちゃんと拭いていなかったのでそのへんが気になります。
鏡はちゃんと綺麗にしておこう…


12/29(土)

仕事納めの日。
ストレスで目が死んでる。



JSK アンジェリックプリティ
ブラウス イノセントワールド
カーディガン スイマー
タイツ グリモワール


12/30(日)

やっとお正月休みに入った!
娘と大須・矢場町近辺にお買い物に行きました。



JSK イノセントワールド
ブラウス F.i.n.t
タイツ vili&veの幻覚タイツ

コートを着たばーじょん



コート PEACE NOW
マフラー 4年くらい前にジャーナルスタンダードで買った2万円くらいするやつ(薄いのにあったかい)
かばん スイマー


12/31(月)

大晦日。
家族でスシローとTSUTAYAとスギ薬局と本屋行った。



ワンピース Amavelの福袋に入ってたやつ
カーディガン スイマー
タイツ tutuanna


1/1(火)

元旦。
早起きしてmozoの初売りに行った。



JSK Heart E
ブラウス F.i.n.t
カーディガン ユニクロ
ベレー帽 F.i.n.t
タイツ ネバアランド


1/2(水)

朝からずっとだらだらして夕方近所の電器屋さんにストレートアイロンを買いに行った。
それしか外出てないからすっぴんだし服も適当。



ワンピース mozoで買った安い洋服屋さんの2000円くらいのやつ
カーディガン スイマー
ベレー帽 earth music&ecology
タイツ tutuanna


1/3(木)

パルコとNOVAビルの初売りに行った。
MILKのお洋服が可愛過ぎて感動して泣きそうになった。



ワンピース イノセントワールド
カーディガン ユニクロ
タイツ グリモワール
カチューシャ イノセントワールド(しろうさんにもらったやつ)


1/4(金)

仕事始め。
ストレスで口内炎が治らない…



JSK イノセントワールドの去年の正月の福袋に入ってたやつ
ブラウス Amavelの福袋に入ってたやつ
タイツ みきてぃーさんのバイト先で買ったリブタイツ


とりあえず明日は鏡をちゃんと磨いてから撮ろう…




何で私の好きなひとって大体あんまりお歌が上手くないのかな、って考えてた一週間でした。
ではまた明日!

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木曜日は読んだ漫画の感想、記録を付ける日!
漫画を買ってはそれだけで満足してしまい、読まずにそのまま…なんてことが多いので(大人は時間が無いのです、という言い訳)、今年はちゃんと読んだ記録を付けていこうと思います。

今日読んだ漫画はこれ。



蒼星きまま「きのこいぬ」

最初に読んだのは一昨年の、当時飼っていた猫が亡くなったばかりのときで、絵本作家の主人公が愛犬を亡くしたところにきのこのような犬のような生き物(?)がやってきて一緒に生活をする、というストーリーに涙を流したものです。
私のところにもきのこいぬ、もとい、きのこねこが来ないかなあ、なんて。
そののちやって来たのがこの子なんですけどね。



\なのなのー/\なのなのー/
いわばこいつもきのこねこ…

それはさておき、漫画についてですが、とにかくきのこいぬがかわいい、かわいすぎる。
こんなもちもちした体なのに好物はメロンパンとたこ焼きという点にも好感が持てます。
たこ焼きを自分で作る仕草が最高にかわいい。
これが萌えっちゅーやつや…!

そして主人公の絵本作家・夕闇ほたる、こいつが私の昔好きだったバンド系華奢ひょろひょろ男子(しかもちょっと陰がある)で好みのどストライク…
きのこいぬに邪魔されながら絵本を描く、というこのかわいさ。

今日は最近出たばかりの3巻を読みました。
3巻ではきのこいぬがプールに飛び込んだり、書店めぐりのために一日家を空けるほたるを想ってたそがれたり、なんだこいつかわいい…の連発です。

明日から仕事始めだし、ちょっと今日は人に言えないようなショックなことがあったし、ストレスで口内炎が全然治らないし、そんな私に今必要なものはこの「かわいさ」でした。
心のもやもやはまだ少し残っているけど、きのこいぬのおかげで何とか明日からまた頑張れそうです。


今までレビューとか感想文とかレポとか、本でもライブでも映画でも書くのが苦手で、こんな感じで自分が思ったこと(しかも全くまとまりがない)しか書けないですけども、きっと毎週書いていれば上手くなると信じて書いていこうと思います。

ではまた明日!

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プロフィール
HN:
原発牛乳
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1984/09/21
職業:
おかあさん
趣味:
おひるね
自己紹介:
かわいい女の子の写真を撮ったり行き過ぎた妄想を小説にしたりしています。
名前はアレだけど別にこわい人じゃないです。
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