猫背から生首まで
いいかげん積んでる漫画を消化しよう!今日休み(サボった)だし!
と思い、漫画を18冊抱えてこたつに入ったものの、結局3冊しか読めませんでした。
昔は一日中漫画を読んでいても楽しくて仕方なかったのに、おかしいですね。
漫画を読むという行為は結構疲れるってこと、最近気が付きました。
途中で眠くなっちゃうし、集中力が落ちてしまったのかな。
そう言いながらも今日新たに7冊漫画を買って来てしまい、私って本当にアホなんじゃなかろうかと頭を抱えています。
今日読んだ漫画はその中の一冊。
阿部共実「大好きが虫はタダシくんの」
「空が灰色だから」の阿部共実さんの作品集です。
表題作は2ちゃんねるのまとめでもたまに目にしたりするので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
7つの作品が収録されています。
うち8ページはカラー!なのに全体的に灰色だ!
そう、この方の漫画、何回読んでも「灰色」という印象が拭えないのです。
中には「灰色」という作品もあるし、「空が灰色だから」にも灰色という単語が入っています。
だからなのか?
しかしそれだけではない、この何とも言えない読後感…
後味の悪さ、心臓を抉られるようなこの感情、色に例えるならまさに灰色なのです。
絵はとっても可愛らしく、目が大きいのでパワーパフガールズとかのイラストに通じるものがあると思います。
それなのにこの内容。
ギャップって素晴らしいですね。
「空が灰色だから」を初めて読んだときも、なんだこの漫画…と思いましたが、何回、どの作品を読んでも同じことを思ってしまいます。
誰もが一度は感じたことのある何とも言えない気持ち。
上手く言葉に出来ないもやもやした感情を具現化するのがとても上手な漫画家さんだと思います。
表題作「大好きが虫はタダシくんの」は、高校に進学し仲が良かった友達と別の学校に行くことになった主人公が、中学時代の友達と再会したところから始まります。
主人公は友達が言った言葉を復唱することでしか会話ができません。
「最近どう?」
「最近どうかって?」
「高校つまんなくてさーまた一緒に遊ぼうよ」
「高校つまんなくてまた一緒に遊ぼうって?」
という具合です。
中学時代はまともに会話が成立していたのでしょう、友達はそんな主人公を心配するのですが、主人公は「復唱しないと会話が頭に入らない」と言い、どんどん会話が噛みあわなくなっていきます。
そこに現れる友達の友達(DQNっぽい男女)。
友達の言葉を復唱してしまう主人公は、初対面の二人に友達と発したのと同じく「うーっす」と軽い挨拶をしてしまいます。
もちろん「誰こいつ?」ってなりますよね。
そして混乱し自分で何を言っているのかどんどん分からなくなっていく主人公。
タダシくん(主人公の話に突然でてきた名前)が食べた虫の話をなぜか自分の話にしてしまったり、「それは日本語すら言葉ちゃんが頭先生と黒板消し姫」などと汗をだらだらかきながらどんどん話が破綻していきます。
「じゃあ、また今度ね」
と言って三人と別れた主人公。
見えない友達に向かって同じ会話を繰り返します。
「最近どう?」
「最近どうかって?」
「高校つまんなくてさーまた一緒に遊ぼうよ」
「高校つまんなくてまた一緒に遊ぼうって?」
この後味の悪さ!
ここまでひどい経験はないけれど、これに近い感情をいつか持ったことがあるような、そんな気がしてしまいます。
いわゆる「コミュ障」というものを大袈裟に描いた作品なのですが、話下手な私は心臓がえぐられる感覚に陥りました。しにたい。
そう、しにたくなる漫画なのです。
他にもぶっ飛んだ百合(?)を描いた「ドラゴンスワロウ」、破壊したい衝動が抑えられない女の子の話「破壊症候群」など、どれを読んでも「あああああ…」ってなります。
何だろう、黒歴史的な過去の自分を引きずり出されて公開処刑されている気分のような。
そんな漫画です。
今日はちゃんと感想文っぽく書けた気がする!
思いっきりネタバレしてるけど!
明日は頑張って働きます。
休みの日って一日が終わるの本当早い。
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今日読んだ漫画はこれだ!
ふみふみこ「そらいろのカニ」
ふみふみこさんの漫画は「女の穴」「ぼくらのへんたい」に続き3冊目、と思いきやもう1冊出ていたよう(「さきくさの咲く頃」というタイトルだそうです)で、それはまだ読んでない…
さておきこの「そらいろのカニ」、いくつもの時代をまたいで出会うエビ(女)とカイ(男)のお話です。
全部違う話だけど、登場人物は全てエビとカイに因んだ名前を付けられていて、エビがカイを蔑む燃えるような目をしているのが印象的です。
第2話は手塚治虫の「空気の底」の中の金魚のきょうだいの作品にどことなく似ている気がします。
「ずっとはわからない
ずっとなんて知らないけど
今この瞬間
君が好きだよ」
そう言ってつながる性別のないエヴィとカイ。
そしてそらいろのカニになり、次の時代に生まれ変わる。
という言葉にしちゃうと上手く伝わらない、でも少しふしぎな漫画です。
ドメスティック、ロボット、百合、監禁、首だけの女、絵のタッチも各話ごとにちょっとずつ違って、最終話にすべて繋がったときにはあああああ…って感じになります。
私本当に感想文書くの下手くそだ…
上手く表現できない…
ふみふみこさんの漫画は中学生の頃に読んでいた「CUTiE comic」に載っていた漫画と同じにおいがして、私の原点に戻ってきたような、そんな感じがします。
やまだないととか南Q太とかかわかみじゅんことか、そういう漫画家さんたちと手触りが似てる。
「ぼくらのへんたい」の2巻ももうすぐ発売なので買います。
おわり!
木曜日は読んだ漫画の感想、記録を付ける日!
漫画を買ってはそれだけで満足してしまい、読まずにそのまま…なんてことが多いので(大人は時間が無いのです、という言い訳)、今年はちゃんと読んだ記録を付けていこうと思います。
今日読んだ漫画はこれ。
蒼星きまま「きのこいぬ」
最初に読んだのは一昨年の、当時飼っていた猫が亡くなったばかりのときで、絵本作家の主人公が愛犬を亡くしたところにきのこのような犬のような生き物(?)がやってきて一緒に生活をする、というストーリーに涙を流したものです。
私のところにもきのこいぬ、もとい、きのこねこが来ないかなあ、なんて。
そののちやって来たのがこの子なんですけどね。
\なのなのー/\なのなのー/
いわばこいつもきのこねこ…
それはさておき、漫画についてですが、とにかくきのこいぬがかわいい、かわいすぎる。
こんなもちもちした体なのに好物はメロンパンとたこ焼きという点にも好感が持てます。
たこ焼きを自分で作る仕草が最高にかわいい。
これが萌えっちゅーやつや…!
そして主人公の絵本作家・夕闇ほたる、こいつが私の昔好きだったバンド系華奢ひょろひょろ男子(しかもちょっと陰がある)で好みのどストライク…
きのこいぬに邪魔されながら絵本を描く、というこのかわいさ。
今日は最近出たばかりの3巻を読みました。
3巻ではきのこいぬがプールに飛び込んだり、書店めぐりのために一日家を空けるほたるを想ってたそがれたり、なんだこいつかわいい…の連発です。
明日から仕事始めだし、ちょっと今日は人に言えないようなショックなことがあったし、ストレスで口内炎が全然治らないし、そんな私に今必要なものはこの「かわいさ」でした。
心のもやもやはまだ少し残っているけど、きのこいぬのおかげで何とか明日からまた頑張れそうです。
今までレビューとか感想文とかレポとか、本でもライブでも映画でも書くのが苦手で、こんな感じで自分が思ったこと(しかも全くまとまりがない)しか書けないですけども、きっと毎週書いていれば上手くなると信じて書いていこうと思います。
ではまた明日!
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原発牛乳
年齢:
39
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女性
誕生日:
1984/09/21
職業:
おかあさん
趣味:
おひるね
自己紹介:
かわいい女の子の写真を撮ったり行き過ぎた妄想を小説にしたりしています。
名前はアレだけど別にこわい人じゃないです。
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